騒がしい・ざわめきの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
陽気な音楽と人の出入りのにぎわいは、このどんなに明るくてもどこかうすら暗い浜辺に活気を送り出していた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
曲が終わると再びざわめきが起こったがそれはステージの外のもう一つの楽器のように自然なものだった。
村上 龍 / 恋はいつも未知なもの amazon
彼らの発するざわめきはゆっくりとした渦を巻いていた。
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
夜中になっても人が何時までもそうぞうしく出はいりをしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
(汽車の乗客の)喧しさは、屠所であばれる豚みたいだ。声まで豚にそっくりだ。
小島 信夫 / 汽車の中「新潮日本文学 54 小島信夫集 小島信夫集 抱擁家族 アメリカン・スクール 吃音学院 他」に収録 amazon
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走らせばひなびた鈴のような音を立てる杼(ひ)
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
その音に関することは、発生源も音色も響き具合も何もかもがあいまいなので、わたしは言葉を失ってしまう。それでも時々、あまりのあいまいさのために心細くなり、何かにたとえてみようと思うことがある。冬の噴水の底に沈んだコインが一粒の水しぶきとぶつかった時つぶやく音、メリーゴーランドから降りた後耳の奥にあるかたつむり管の中でリンパ液が震える音、恋人からの電話が切れた後受話器を握った掌の中を真夜中が通り過ぎてゆく音……。しかし、こんなたとえで一体何人の人が、その音について理解してくれるというのだろう。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
胡弓の音が室内を水のように流れ
小田 岳夫 / 城外「城外・紫禁城の人―他二篇 (1957年) (角川文庫)」に収録 amazon
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