私はホーッと深いため息を一つした。それと一緒に全身の意識が次第次第に私のまわりに立ち帰って来た。心臓と肺臓の波動が静まり初めた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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ため息・吐息
とても安心
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前後の文章を含んだ引用
......ッキリ行き詰まりになって終 うのであった。……私は他人が何と思おうとも……どんな証拠を見せつけられようとも、自分自身を呉一郎と認める事が出来ないのであった。 ……私はホーッと深いため息を一つした。それと一緒に全身の意識が次第次第に私のまわりに立ち帰って来た。心臓と肺臓の波動が静まり初めた。やがてドタリと椅子の上に腰をかけるトタンに、両方の腋の下からタラタラと冷汗が滴 たった。 すると、それと同時に私の鼻の先で、澄まし返った顔をしていた正木博士はプ......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
草のような息をひとつ吐く
中上 健次 / 枯木灘 amazon
いまいましそうにため息をついてまたソファの背にもたれる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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とても安心の表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
いまこのひとときにだけひたっていると、身体じゅうがほぐれて眠くなり、自然にまぶたが、甘く重く瞳にのしかかります。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む嫌な気持ちの表現(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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「心」の言葉を含む安心の表現(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「安心する」カテゴリからランダム5
父は得意な時にやる仕草で、口を開き舌の先で下唇をなめた
三浦朱門 / 箱庭 amazon
お湯に肩まで浸かったかのよう。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
顔にはわずかばかりの不快の影が通り過ぎた
梶井基次郎 / ある崖上の感情
彼女が深く息を吐くと、それは狭い海峡を越えて吹き渡ってくる熱風のように天吾の乳首にあたった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
体は重たい泥のように弾力なく崩折(くずお)れてゆくのだった。
阿部 知二 / 冬の宿 (1948年) amazon
「呼吸」カテゴリからランダム5
その匂いをすいこんでいると自分が空気中に口をだしてぱくぱくやっている金魚のような気がした。
野間 宏 / 真空地帯 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
こめかみの辺りを思い切り殴られたように、一瞬、目の前が真っ白になった。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
まっすぐ延ばせば月にだって届きそうなくらい長く深い溜め息
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
若し人があたりにいなければ、心をこめて両腕をこの山々に向って延したいほど感動を覚えた。
宮本百合子 / 伸子
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