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(ハエは)凝 っと天井にとまっている。それはほんとうに死んだようである。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......こと生き返って来て遊んでいる。いや、事実そんなことがあるのではなかろうか、と言った想像も彼らのみてくれからは充分に許すことができるほどであった。そんな彼らが今や凝 っと天井にとまっている。それはほんとうに死んだようである。 そうした、錯覚に似た彼らを眠るまえ枕の上から眺めていると、私の胸へはいつも廓寥 とした深夜の気配が沁 みて来た。冬ざれた溪間の旅館は私のほかに宿泊人のない夜がある......
単語の意味
凝る(こる・こごる)
凝る・・・1。ある物事に度を越して心がとらわれる。熱中して打ち込む。ふける。(こる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
2.体が部分的に血行不良になり、筋肉が張った感じになる。(こる)「肩がこる」
3.細かいところまでいろいろと工夫する。趣向を凝らす。(こる)
4.一箇所に集まって、固まる。(こる・こごる)
5.液状のものが冷えて、ゼリーのように固まる。(こごる)
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全身飴のごとく、床へへばりつく
ジュール・ルナール / にんじん amazon
腰のあたりへ蟹のような宙ぶらりんな恰好でしがみついた。
伊藤 整 / 馬喰の果て (1954年) amazon
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呼吸をやめたかのように少しも身動きしない
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
椅子に縛り付けられたみたいに、少しも動かない。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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荷車に山のように白い豆腐のおからが盛りあげて、蠅 がゴマのようにはじけている。
林芙美子 / 新版 放浪記
一匹の 蠅 が、格子から飛びこんできて、ねむけを誘う羽音をたてながら司祭の周りを廻りはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
(ビンの中のハエ)壜のなかのやつも永久に登っては落ち、登っては落ちている。
梶井基次郎 / 冬の蠅
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(こおろぎの)雄の、羽根を擦り合せている音は、まるで小声で女を呼ぶような甘くて物悲しいものであった
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
虫の音の雨のようにみちた一夜
久保田 万太郎 / 市井人「市井人・うしろかげ (1950年)」に収録 amazon
(ウスバカゲロウ)小娘の息のようなふわふわした小さな虫
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熬(い)りつけるような油蝉の声
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(脂肪に指をのめり込ませる)脂肪に指を突き立ててみる。内臓の壁が半回転する。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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