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端麗な顔立ちが、雨にうっすりと濡れ、街の火に光って一層引締って見える。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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光に照らされた顔や姿
雨に濡れる・傘に当たる
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前後の文章を含んだ引用
......車路を西側に渡った。かの女は殆 どびしょ濡 れに近くなりながら、急に逸作の方を振り向くと、いつもの通り少しも動ぜぬ足どりで、雨のなかを自分のあとから従 いて来る。その端麗な顔立ちが、雨にうっすりと濡れ、街の火に光って一層引締って見える。彼女は非常な我儘 をしたあとのような済まない気持になりながら、ペーヴメントの角に靴の踵 を立てて、逸作の近づいて来るのを待つつもりでいると、もう行き過ぎて見えなくな......
単語の意味
端麗(たんれい)
顔立ち(かおだち)
端麗・・・端(ただ)しくて麗しいさま。すらりと形が整っていて垢抜けているさま。無駄がなく美しいさま。「端」は、 形がきちんと整っているさま(こと)を意味する。
顔立ち・・・顔全体の形。顔のつくり。顔から受ける感じ。顔つき。目鼻立ち。
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(雪に濡れる)溶けかけた雪が髪をきらきら 濡らし、しずくが紺の厚いコートの肩にぽたぽた落ちていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
雨で髪や肩が濡れていたせいで、余計にもの淋しく見えた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ざんざ降りのなかを金魚のようにゆられて川添いに戻る。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
窓の外には細かい雨が降っていて、部屋の中は水族館みたいにひやりとしていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
雨に濡れた往来が街の灯りを美しく照りかえしていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
手を伸ばした先が見えないくらい濃い朝霧
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
ときおりの強い風が十一月の 凍てついた雨粒を無造作にガラス窓に叩きつけていた。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
それは恐ろしいほどの完璧な暗闇だった。
何ひとつとして形のあるものを識別することができないのだ。自分自身の体さえ見えないのだ。そこに何があるという気配さえかんじられないのだ。そこにあるものは黒色の虚無だけだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
ランプの光で顔がフィルムのネガのような陰影を作る
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
(小母さんは)虚弱児のように瘦せていた。奥目で、顎が尖り、口元には深い皺が目立った。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
およそ小金のできた中年の男が太り出すとしたらこうなるのだろうかと絵に描いたようなのが
山口 瞳 / 平和「少年老い易く (1967年)」に収録 amazon
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