TOP > 感情表現 > 複雑な気持ち(二つ以上の感情が混ざった心境)
嬉しいも、悲しいも、恐ろしいも、口惜しいも、過去も、現在も、宇宙万象も何もかもから切り離された亡者 みたようになって、グッタリと椅子に凭 たれ込んで底も涯 しもないムズ痒 さを、ドン底まで掻き廻わされる快感を、全身の毛穴の一ツ一ツから、骨の髄まで滲み透るほど感銘させられた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......ぬ程メチャクチャに駈けまわり初めたからであった……が……その気持ちのよかったこと……自分がキチガイだか、誰がキチガイだか、一寸 の間 にわからなくなってしまった。……嬉しいも、悲しいも、恐ろしいも、口惜しいも、過去も、現在も、宇宙万象も何もかもから切り離された亡者 みたようになって、グッタリと椅子に凭 たれ込んで底も涯 しもないムズ痒 さを、ドン底まで掻き廻わされる快感を、全身の毛穴の一ツ一ツから、骨の髄まで滲み透るほど感銘させられた。……もうこうなっては仕方がない。何だかわからないが、これから若林博士の命令に絶対服従をしよう。前途 はどうなっても構わない……というような、一切合財をスッカリ諦ら......
単語の意味
口惜しい(くちおしい)
感銘(かんめい)
髄(ずい)
快感(かいかん)
口惜しい・・・残念。くやしい。少し昔の言い方。
感銘・・・銘(しるす[=忘れないように覚えておく])感動。忘れられないほど深い感動。いつまでも心に残るほどの感動。
「銘」は訓読みで、「しるす」とも読める。
「銘(めい)」は、心に刻み込んでいる戒めなどの言葉。「座右の銘」など。
「銘」は訓読みで、「しるす」とも読める。
「銘(めい)」は、心に刻み込んでいる戒めなどの言葉。「座右の銘」など。
快感・・・快(こころよ)い感じ。満ち足りた感じ。いい気持ち。
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