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両頬は餓えた鹿のように細まって落ちていた。
横光利一 / 日輪 ページ位置:84% 作品を確認(青空文庫)
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痩せた顔・こけた頬
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前後の文章を含んだ引用
......て眠っていた。しかし、彼女の頭に映っていたかつての彼の男々 しく美しかったあの顔は、今は拡まった窪 みの底に眼を沈ませ、髯 は突起した顋 を蔽 って縮まり、そうして、彼の両頬は餓えた鹿のように細まって落ちていた。 「王子、王子。」 彼女は跪拝 いて小声で長羅を呼んだ。彼女の声はその気高き容色の上に赧 らんだ。しかし、長羅は依然として彼女の前で眠っていた。彼女は再び膝を長羅の方......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
鹿(しか)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
鹿・・・シカ科の哺乳動物の総称。足は細長く華奢な感じで、雄は枝分かれした大きな角を持つ。成長したものでは40cmほどで、毎年生えかわる。草食。山林に住む。
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痩せた顔・こけた頬の表現・描写・類語(頬・ほっぺのカテゴリ)の一覧 ランダム5
すっかり痩せこけてしまって、見違えるようだ。
吉川英治 / 治郎吉格子
急に瘦せすぎたのか、皺が寄って酸っぱい梅干しのような顔になって
野崎 幸助「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)」に収録 amazon
若々しかった頬が痩せ青ざめて、墓の中からでも出て来たような変わり方
円地文子 / なまみこ物語 amazon
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頬が桜貝のように淋しく淡く紅さしてゆく
檀 一雄 / リツ子・その愛 amazon
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傍目にもすぐ判るくらいの疲労と憔悴に顔全体を青黒くくすませる
鷺沢 萠 / 大統領のクリスマス・ツリー amazon
しわがいっそう深くなって、無数の濃い隈取のようになる
日野 啓三 / 抱擁 amazon
生まれてこのかた一度も傷ついたことのない十三か十四の女の子みたいな顔
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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