胸に残るためらいをすべて吐き出すようなため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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ため息・吐息
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前後の文章を含んだ引用
......んを二、三歩追い越してから足を止める。オデッセイをちらりと見たが、まだ車内の様子がわかるほど距離は近くない。「話す、って?」 振り向いて聞き返すと、橋本さんは、胸に残るためらいをすべて吐き出すようなため息をついた。「健太を事故の現場に行かせたいんです」「さっきの場所、ですか」「そう。健太の最期の場所です。そこに立って、自分が死んだんだということをしっかり受け容れさせたいん......
単語の意味
胸(むね)
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
その上に字が書けそうなくらいぽっかりとした白い息
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
夢中にしては溜息に実感がこもりすぎていた。
宮本百合子 / 伸子
ミュウは世界の果てを吹く風のような深いため息をついた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
周囲の人間の溜息が彼ら自身を草木のようにそよがせる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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「胸に嫌悪感を覚える」の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸のすき切るまで思い存分笑ってやる
有島武郎 / 或る女
(目の前にある)原付を 蹴り倒してしまいたいほどの 鬱屈 した塊が胸にあった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
そうなんだ、とわたしは言い、いささか大袈裟な相槌を打った。胸の内では全く別のことを考えながら。 「きれいな人だから」と野呂は口にした。その言葉だけがわたしの中に烈しく渦を巻いていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「嫌い」カテゴリからランダム5
洪水のように疲れが躰(からだ)の中へ流れこむ
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
眉を顰 めながら、嘲笑 つた。
芥川龍之介 / 芋粥
「安心する」カテゴリからランダム5
「呼吸」カテゴリからランダム5
伝令の馬のように白い息を吐きながらやって来る
安岡 章太郎 / 質屋の女房 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
破れるように大きく眼を瞠(みは)った。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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