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夜はやや更 けて、天地は黒い塀を四壁に立てたように静まり閉す
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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夜
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前後の文章を含んだ引用
......、蓮 の枯茎のOの字の並べ重なるのを見る。怱忙 として脳裡 に過ぎる十八年の歳月。 ふと気がついてみると、わたくしの眼に蓮の枯茎が眼について来たのには理由があった。 夜はやや更 けて、天地は黒い塀を四壁に立てたように静まり閉すにつれ、真向うの池の端の町並の肉色で涼しい窓々の灯、軒や屋根に色の光りのレースを冠 せたようなネオンの明りはだんだん華やいで来た。町並で山下通りの電車線路の近くは......
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街は夜だ。信号待ちのフロントグラスの前をゆきかう人々は、サラリーマンもOLも、若者も年寄りもみんな光って美しく見える。静かに冷たい夜のとばりの中を、セーターやコートに包まれて、みなどこかしらあたたかい所を目指してゆく時刻だ。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
無限の厚ぼったい海のような夜の底
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
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いつの間にか窓越しの空がかすかに白くなった。
阿刀田 高 / 恋は思案の外「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
太陽は桃色に変って落ち始めた。
横光利一 / 日輪
夕方の香りを含む午後遅くの光が、街を透明に照らしていた。路地のひとつひとつに家々からはみだした植木が薄い影を落としていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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