芥川龍之介 / 杜子春 ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
舌
蛇(へび)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......に躍 り上って、杜子春の姿を睨 みながら、一声高く哮 りました。のみならずそれと同時に、頭の上の松の枝が、烈 しくざわざわ揺れたと思うと、後 の絶壁の頂からは、四斗樽 程の白蛇 が一匹、炎のような舌を吐いて、見る見る近くへ下りて来るのです。 杜子春はしかし平然と、眉毛 も動かさずに坐っていました。 虎と蛇とは、一つ餌食 を狙 って、互に隙 でも窺 うのか、暫くは睨合いの体 で......
ここに意味を表示
舌の表現・描写・類語(歯・舌のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(鏡で)自分の舌を眺めるのは久しぶりだった。そこには苔のようなものが厚く生えていた。本物の苔と同じようにそれは淡い緑色を帯びていた。彼は明かりの下でその苔を詳しく点検した。気味の悪い代物だ。そしてそれは舌全面にしっかりと固着し、もうどうやっても落とせそうになかった。このままいけば俺はそのうち苔人間になってしまうかもしれない、と牛河は思った。舌から始まって身体中のあちこちの皮膚に緑色の苔が生えてくるのだ。沼地でこそこそ暮らす亀の甲羅みたいに。そんなことを想像しただけで気持ちが暗くなる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
無花果の実のようにぶつぶつした舌
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
蛇(へび)の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ササの枯れた茎のあいだで宝石のようにきらめくヘビの姿
開高 健 / パニック「パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫)」に収録 amazon
二、三メートルほどの縄がまるで蛇かなにかみたいに体をうねらせて彼女の跡を追って来た
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
水色の細い蛇が、スイスイと地を這 っている
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「歯・舌」カテゴリからランダム5
「地上の動物」カテゴリからランダム5
(子供が)猿のことを山の若い衆とかやえんとか呼んでいた。
梶井基次郎 / 城のある町にて
先が二つに割れ、絶え間なくめろめろ動く炎のような蛇の舌
畑 正憲 / 天然記念物の動物たち amazon
同じカテゴリの表現一覧
歯・舌 の表現の一覧
地上の動物 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ