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夏のたそがれ前の斜陽が小学校の板壁に当って、その屈折した光線が、この世のものならずフォーカスされて窓より入り、微妙な明るさに部屋中をたした頃から、雛妓は何となく夢幻の浸蝕を感じた
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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夕日・西日 室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......二人きりで揺蕩ようとうと漂い歩く気持をさせられていた。  雛妓ははじめ商売女の得意とも義務ともつかない、しらばくれた態度で姿かたちをわたくしの見検めるままにさらしていたが、夏のたそがれ前の斜陽が小学校の板壁に当って、その屈折した光線が、この世のものならずフォーカスされて窓より入り、微妙な明るさに部屋中をたした頃から、雛妓は何となく夢幻の浸蝕を感じたらしく、態度にもだんだん鯱張しゃちほこばった意識を抜いて来て、持って生れた女の便りなさを現して来た。眼はうつろに斜め上方を見ながら謡うような小声でつぶやき出した。 「奥さまのかの......
単語の意味
光線(こうせん)
斜陽(しゃよう)
夢幻(むげん)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
斜陽・・・1.夕日。夕方、西に傾いた太陽。斜めに差す夕日の光。
2.勢いのあったものが衰えること。衰退。
夢幻・・・夢(ゆめ)と幻(まぼろし)。実体がなく、儚(はかな)いことのたとえ。
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西日が庭の木立を光と影に分けていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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