病人は暗がりの中で、灰色の石のように横たわっていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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患者・病人・けが人
体を横たえる
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......がて、番人が司祭を呼びにきた。倒れた男の容態が急変したので信徒たちがパードレを求めているというのである。牢舎に走って行くと、ジュアンやモニカたちにとりかこまれて病人は暗がりの中で、灰色の石のように横たわっていた。「飲みなっせ」 モニカが欠けた茶碗に入れた水をその口もとに運んでやるが、水は口もとを少し濡らすだけで咽喉に流れこまない。「辛かろのう。こげん体のもつもんかねえ」......
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患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何本もの管を体に通され、その身はベッドに囚われて
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
まるで月光の滴りでも落してやるかのように病人の口の中へその水の滴を落してやった。
横光 利一 / 時間 amazon
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
敷布団の上に、ふたりは二個の直線でしばらくそうしていた。
瀧井 孝作 / 無限抱擁 amazon
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「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
しゃがみ続けるから、曲げた膝と体重の乗ったヒールの踵が痛い。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
鼻から抜ける息に唸るような声が混じった。それは目覚める時の合図だった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
新宿そだちの久美子には窓いっぱいに拡がる摩天楼が良く似合った。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
日向(ひなた)のようにのびのびした人柄
藤沢桓夫 / 君に告げん
ほんの毛筋ほど離れた気配
永井 路子 / うたかたの amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
淡い旅疲れで、彼は気分も頭もいい位にぼやけていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(傷あとの)肉のひきつりはカンナの葩(はなびら)のような形をしていた。
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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