積もるような降り方ではないし、コートの肩に触れるとすぐに溶けてしまう、都会の雪だ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:62% 作品を確認(amazon)
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雪
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......して声をかけた。「雪が降ってるぞ」「マジ?」「ああ。さっき降りだしたばかりだから」 斎場から乃木坂の駅に向かう途中、空から小雪が舞っているのに気づいたのだった。積もるような降り方ではないし、コートの肩に触れるとすぐに溶けてしまう、都会の雪だ。それでも、子どもは誰だって──僕もそうだった、雪が大好きなのだ。 健太くんは階段を駆け上がっていった。僕はチュウさんと並んでゆっくりとあとを追いながら、橋本さん......
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
地面にはぱらぱらとした固い雪が小さな砂糖菓子のように一面に散らばっていた。彼らはそれぞれにしっかり身を固めて、溶け去ることを拒否しているみたいに見えた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
積もるとみせかけて、牡丹雪 は案外なところで消えてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記
横なぐりの雪がぼたぼたと吹きつけた。 見る間に、草鞋 の型がつく。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
雪にさからって歩いている。
林芙美子 / 新版 放浪記
凝固するような霜の夜が蒼ざめてくる
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
雪はまるで、気の抜けた泡 のように、目も鼻もおおい隠そうとする程、やみくもに降っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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