せんべいの味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
前歯でガリリッとかんで、舌の上へ運ぶまでに、めためたになってしまふやうでは駄目なのである。舌の上でぴりッと醤油の味がして、焼いたかうばしさがそれに加はつて、しばらくしてゐる中に、その醤油がだんだんにあまくなる。そして噛んでゐる間にすべてがとけて舌の上にはたゞ甘味だけが残るやうでなくてはいけない。
子母沢 寛 / 日本一塩煎餅 石川毅「味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)」に収録 amazon
睡眠覚ましの妙法。せんべいを食うのである。それも堅くて容易に噛み砕けないのを、パリパリ、ボリボリ、その頭蓋骨に達する音と物理的な刺激、また無意識にちぎることのできないその形状や存在感、塩分の刺激、砕ける破片、せんべいの持つ様々な属性が複合的に人間の神経を刺激して、覚醒せしめる。
林望 / 音の晩餐 amazon
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