日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

TOP > 風景表現 > 雨・霧 > 雨

TOP > 風景表現 > 風 > 風

蜜をとかしたような雨まじりの風

安部公房 / 他人の顔　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

雨風

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

no data

ここに意味を表示

雨の表現・描写・類語（雨・霧のカテゴリ）の一覧ランダム５

アズキ粒ほどもある大きな雨滴

石坂洋次郎 / 山のかなたに　amazon関連カテ雨雨だれ・しずく・水滴

長い白髪のような雨

高橋和巳 / 捨子物語　amazon

曇った空と同じ色の雨が、これもやはり曇った空と同じ色の海に、時々和（なご）やかな円るい波紋を落していた。

小林多喜二 / 蟹工船関連カテ海雨

干した二枚の下着が重そうに雨に打たれている。

松本清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録　amazon

雨は走るにつれて規則的に強くなり、弱くなり、そしてまた強くなり、弱くなった。あくびが出るような雨だった。

村上春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録　amazon

このカテゴリを全部見る

風の表現・描写・類語（風のカテゴリ）の一覧ランダム５

一本道にかかると、荒い幅広い風が幾里も先の山脈からその一筋道に吹き下した。

宮本百合子 / 伸子

風だけが草原を吹きわたっていた。まるでこの草原が風の特殊な通り道であるかのように見えた。風は重要な使命を帯びて先を急いでいるんだとでもいうように、あともふりかえらずに草原を走り抜けていった。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテ草原・芝生風

若葉が風にまるでほどけて行くようであった。

林芙美子 / 魚の序文　amazon関連カテ青葉・葉っぱ風

一陣の風がさっと吹いてくる

風が椰子の木を揺らして遠くへ去っていくとき、きれいに線を描いているのが見えるようだ。

よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録　amazon

このカテゴリを全部見る

「雨・霧」カテゴリからランダム５

春の雨が車窓を斜めに縫っている。

浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員（ぽっぽや） (集英社文庫)」に収録　amazon

細い、じゅくじゅくした雨

雨は真夜中過ぎに降り始め、夜が明けるまで休みなく降りつづけた。春の大地を黒く湿らせ、その下に潜む名もなき生き物たちを静かに鼓舞するやさしく柔らかな雨だった。

村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録　amazon

（朝霧の中）坂の真下には、葦の葉の茂った海が長い半島にかこまれて、乳色の湖のように遠くまでつづいている。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ海霧・かすみ・もや岬・半島

撫でるように降りすぎて行った夕方の驟雨

富田常雄 / 姿三四郎　amazon

「風」カテゴリからランダム５

風にさからいながら、子供の走るかっこうが、海老のように見える。

林芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録　amazon関連カテ走る・駆け回る風

木枯しが建てつけの悪い雨戸やガラス戸を揺すっている。

向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ強風・暴風粗末な建物

師走しわすの風に叩かれた道頓堀川の水面が、小さくさざめいていた。

宮本輝「道頓堀川（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ風潮風・海に吹く風

汗が風で冷えていく。スカートがひらひらする。

吉本ばなな「N・P (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ汗（をかく）風を受ける

一つの風の塊が舞いあがり、スカートが翻る。

小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

同じカテゴリの表現一覧

雨・霧の表現の一覧　

風の表現の一覧　

風景表現大カテゴリ

表現の大区分