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腕時計を大切そうに撫でた。何度も撫でれば、よく輝くと信じているかのようだった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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撫でる・さする・こする
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前後の文章を含んだ引用
......比野がしている腕時計。SEIKOの文字が見えたんだ。百年以上も扉を閉ざした場所に、どうしてSEIKOの時計があるのかな」 ああ、と日比野は細かくうなずき、自分の腕時計を大切そうに撫でた。何度も撫でれば、よく輝くと信じているかのようだった。「轟のおっさんだよ。あのおっさんは例外だからな」「轟さんが例外?」「この島は孤立している。誰も外と行き来をしていない。ただ、轟のおっさんは別なんだ。あいつは商社......
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撫でる・さする・こするの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(闇の中で)盲人のようにそのまわりを 掌 でさすった
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
まるで記憶の繊細な溝を辿るようにそっと、キキの背中を撫でている
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
彼の親指は丁寧に彼女の下唇を撫でた。彼女は口を半分開いてそれを気持良さそうに受け止めている。そのうちに爪は裏返り、親指の背の全部を彼女の唇に当てて行ったり来たりさせる。まるで弦楽器の弓のように。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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真黒い鉄像のように動かなくなりました。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
両手でコップを包み込むようにしながらウィスキーを飲んでいる
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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