立ン坊だの、屑屋だの、軽子だの、乞食だの、まるで生ける餓鬼草紙 みたいな、臭い人種
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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不潔な人
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前後の文章を含んだ引用
......い男だ。情けぶかい顔をしてら。俺ッちには、救いの神だのに」 「世直しの仁左衛門っ――」 軍鶏籠 が、永代橋へかかるころから、差立ての列は、そこらに、群れをなしていた立ン坊だの、屑屋だの、軽子だの、乞食だの、まるで生ける餓鬼草紙 みたいな、臭い人種に囲まれて、 「ならぬッ」 「近づくと、承知せぬぞ」 と、役人らは、呶鳴りつづけに、歩かなければならなかった。 それが伝馬牢近くへ来ると、命乞いだの、嘆願者だのと、......
単語の意味
軽子(かるこ)
軽子・・・1.人に雇われ、荷物を背負って運ぶ人。歩荷(ぼっか)。軽籠(かるこ)という運搬具で運んだのが名前の由来。
2.江戸深川の遊里で、仲居女。
2.江戸深川の遊里で、仲居女。
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眼には眼脂 が一杯たまっている。
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もう十日あまりも銀杏返しをもたせているので、頭の地がかゆくて仕方がない。
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(ヤクザ)闇の世界に生きる者たちが持つ独特のオーラを放っている。顔には笑っていてもいつ牙をむいてくるか分からない凄みがある。黒い迫力が内面から滲み出ているのだ。向き合っているだけで胃が締めつけられる。
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