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鏡面を洗い澄ましたような初秋の太陽が昇った
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
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夜明け
太陽
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前後の文章を含んだ引用
......珀色の二つに統制されて来ると、道路側の瓦 屋根の一角がたちまち灼熱 して、紫白 の光芒 を撥開 し、そこから縒 り出す閃光のテープを谷窪のそれを望むものものに投げかけた。 鏡面を洗い澄ましたような初秋の太陽が昇ったのだ。小鳥の鳴声が今更賑わしく鮮明な空間の壁絨 をあっちへこっちへ縫いつつ飛ぶ。 極度の緊張に脳貧血を起していったん意識を喪 い、再び恢復して来たときの復一の心身は......
単語の意味
初秋(しょしゅう・はつあき)
鏡面(きょうめん)
初秋・・・秋の初めごろ。新秋(しんしゅう)。陰暦7月の異名。孟秋。
鏡面・・・鏡やレンズなどの表面。
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(朝焼け)夜の闇 は暗く濃く沖のほうに追いつめられて、東の空には黎明 の新しい光が雲を破り始める。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
ふと、眼を 開いた時にはいつか、 四辺 は青味勝ちの夜明けになっていた。星はまだ姿を隠さず、数だけが少なくなっていた。空が柔らかい青味を帯びていた。それを彼は慈愛を含んだ色だと云う風に感じた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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灼熱する太陽がかれの背後から強姦者のようにおそいかかる
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
空で太陽は射精管のように緊張して燃え上り絶頂にたって堰をきってあふれだそうとしている。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
太陽は中空にありながら、まるで夕陽のようにオレンジ色の巨大な塊りと化して
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
血痕のような太陽が、雲に洗われて今にも消え入りそう
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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赤銅のような色をした光芒のない大きい月
田山 花袋 / 蒲団 amazon
何もかも乾ききっていて、じわりじわり人の体の水分を吸いとるようだ
井伏鱒二 / 黒い雨 amazon
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