美しい朦朧の意識が紅靄 のように彼を包んだ。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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ぼんやり・朦朧・ボーっとする
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前後の文章を含んだ引用
......を覗きすぐにまた眼を閉じた。月の光をたよりに女は、静かに泣顔をハンドミラーで繕 っていた。熱いものが飛竜 のように復一の胸を斜に飛び過ぎたが心に真佐子を念 うと、再び美しい朦朧の意識が紅靄 のように彼を包んだ。秀江は思い返したように船べりへ手を置いて、今までのとげとげしい調子をねばるような笑いに代えて柔く云った。 「ボートへ入ってもいいの」 「……うん……」 復一に突然こ......
単語の意味
朦朧(もうろう)
朦朧・・・意識や視界、意味などがハッキリしないさま。ボーっとしていて、クリアでないさま。おぼろげなさま。ぼんやり。
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その眼はある一点を凝視めていて、すぐ前の道を通るわたしを空気のように無視していました。
大原 富枝 / ストマイつんぼ (1957年) amazon
熱湯の中を漂うように、喧騒の中で沈んでいた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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昼食をとっていなかったので胃壁が 爛れそうな不快感がある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
それは思わず彼の心の中から出た呟きだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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