口が妙に重くて言わないでいた。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
黙る・沈黙
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......へ入った。散髪屋は釜を壊 していた。自分が洗ってくれと言ったので石鹸で洗っておきながら濡れた手拭 で拭くだけのことしかしない。これが新式なのでもあるまいと思ったが、口が妙に重くて言わないでいた。しかし石鹸の残っている気持悪さを思うと堪 らない気になった。訊 ねて見ると釜を壊したのだという。そして濡れたタオルを繰り返した。金を払って帽子をうけとるとき触って見......
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
ここに意味を表示
黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
無口だった。レコードはもう終っていたので、部屋にはひさしに落ちる雨の音と三人が肉を嚙む音の他には何もなかった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
牛のように押し黙って答えない
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
二十秒ばかりの沈黙のあとで、僕は彼女の話がもう終っていることに気づいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「声・口調」カテゴリからランダム5
金属性を帯びた、突拍子 もない甲高 い声
夢野久作 / ドグラ・マグラ
葉子の舌は自分でも思い設けなかった情熱を帯びて震えながら動いていた。
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
声・口調 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ
人物表現 大カテゴリ