遠くの空に飛行船が浮かんでいた。 風を押して、ゆっくりと移動してゆく。《…略…》小さなライトを点滅させて、飛行船は、淡い月影のように空をゆくのだった。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......てゆこうとしているのが目に止まった時、バスが発車した。 がくん、と止まる度にムッとするのは自分がくたびれている証拠である。何度もムッとしながらもふと外を見ると、遠くの空に飛行船が浮かんでいた。 風を押して、ゆっくりと移動してゆく。 私は嬉しくなって、じっと見つめていた。小さなライトを点滅させて、飛行船は、淡い月影のように空をゆくのだった。 と、私の前あたりにすわっている小さな女の子にすぐうしろの席のおばあさんが小声で話しかけた。「ほら、ゆきちゃん飛行船。見てごらんなさい。きれいだよ。」 顔がそっ......
単語の意味
淡い(あわい)
月影(つきかげ・げつえい)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
月影・・・1.月の光。月光。
2.月の姿。月の形。
3.月の光に照らし出された人や物の姿。月の光により障子などに映し出された物や人の姿や影。
「影」には、「光」「姿」という意味がある。「影」は訓読みで「すがた」「かたち」とも読める。
2.月の姿。月の形。
3.月の光に照らし出された人や物の姿。月の光により障子などに映し出された物や人の姿や影。
「影」には、「光」「姿」という意味がある。「影」は訓読みで「すがた」「かたち」とも読める。
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