有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:55% 作品を確認(青空文庫)
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桜
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前後の文章を含んだ引用
......名さながらの屏風山 が若葉で花よりも美しく装われて霞 んでいた。短く美しく刈り込まれた芝生 の芝はまだ萌 えていなかったが、所まばらに立ち連なった小松は緑をふきかけて、八重 桜はのぼせたように花でうなだれていた。もう袷 一枚になって、そこに食べ物を運んで来る女中は襟前 をくつろげながら夏が来たようだといって笑ったりした。 「ここはいいわ。きょうはここで宿 りましょう」 葉子は計......
単語の意味
項垂れる(うなだれる)
八重桜(やえざくら)
項垂れる・・・悲しさや不安、恥ずかしさ、落胆などが原因で、力なく首を前に垂れる。がっくりする。
八重桜・・・桜の一種。八重咲き(花びらが重なった状態で咲く)なので、一重咲き(花びらが重ならずに咲く)の桜よりも色が濃く美しい。咲く時期は他の桜より遅い。牡丹桜の別名。
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梅雨時の桜の葉のうっとうしく重なったような蓊鬱
円地文子 / 朱を奪うもの amazon
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晩春の花の萼(がく)をまだつけている新果のような五月のある朝
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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