TOP > 暮らしの表現 > 暮らし・生活 > 平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々
なにもないおだやかな、黙々と草を 食むような毎日の暮し
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を手の甲で拭うようにしながら、「豚の脂より牛の脂のほうが、土壇場へくるとしつこいわね」 牛肉のほうが、凄味があってしたたかだ、と話しながら、三人は肉を食べた。 なにもないおだやかな、黙々と草を食むような毎日の暮しが、振りかえれば、したたかな肉と脂の層になってゆく。肩も胸も腰も薄い波津子も、あと二十年もたてば、幹子になる。幹子がなにも言わないように、波津子もなにもしゃべら......
単語の意味
食む(はむ)
食む・・・食べる。かんで食べる。飲み込む。
ここに意味を表示
平和(平凡)に暮らす・穏やかな日々の表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
なにもないおだやかな、黙々と草を食むような毎日の暮らし
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
自分のような平凡に過した半生の中にも二十年となれば何かその中に、大まかに脈をうつものが気付かれるような気のするのを感じていた。
岡本かの子 / 東海道五十三次
このカテゴリを全部見る
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
とぐろ巻いて暮す
宮本百合子 / 伸子
ニュースらしいニュースのない日曜日だった。こういう日の夕方のニュースには大抵動物園の風景が出てくる。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
暮らし・生活 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ