太い逞しい喬木 や古い椿 が緑の衝立 を作っていて
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
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樹木・木々
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前後の文章を含んだ引用
......戸があるのを見つけた。 そこは昔の士 の屋敷跡のように思えた。畑とも庭ともつかない地面には、梅の老木があったり南瓜 が植えてあったり紫蘇 があったりした。城の崖からは太い逞しい喬木 や古い椿 が緑の衝立 を作っていて、井戸はその蔭に坐っていた。 大きな井桁 、堂々とした石の組み様、がっしりしていて立派であった。 若い女の人が二人、洗濯物を大盥 で濯 いでいた。 彼のいた所からは見......
単語の意味
喬木(きょうぼく)
喬木・・・人の背より高い木。背の高い木。高木(こうぼく)。「喬」は、「高くそびえる」さまをあらわす字。
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すっかり葉を落とした櫟(くぬぎ)や樫(かし)が、叩けばかあんと音を立てそうな固さで静かに立っている
黒井 千次 / 春の道標 amazon
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すっかり葉の落ちてしまった木が箒のよう
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
葉の擦れ合う音が忍び笑いのように耳に残った。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(白樺はよく燃える)白樺の皮へ火をつけると、ぬれたままカンテラの油煙のような真っ黒な煙を立ててボウボウ燃える
志賀 直哉 / 焚火 (1953年) amazon
風もない青空に、黄に化 りきった公孫樹 は、静かに影を畳んで休ろうていた。
梶井基次郎 / 冬の日
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