(パリ)巴里という都は、物憎い都である。嘆きや悲しみさえも小唄 にして、心の傷口を洗って呉れる。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......途中、東京で珍しく見つけたマロニエの木々である。日本へ帰って二タ月目に、小蝋燭 を積み立てたようなそのほの白い花を見つけて、かの女はどんなに歓 んだことであろう。 巴里という都は、物憎い都である。嘆きや悲しみさえも小唄 にして、心の傷口を洗って呉れる。媚薬 の痺 れにも似た中欧の青深い、初夏の晴れた空に、夢のしたたりのように、あちこちに咲き迸 るマロニエの花。巴里でこの木の花の咲く時節に会ったとき、かの女は眼を一度......
単語の意味
嘆く・慟く・歎く(なげく)
嘆く・慟く・歎く・・・1.悲しみやの怒りの気持ちを強くあらわす。ひどく悲しむ。悲しんで泣く。
2.満たされない思いにため息をつく。嘆息(たんそく)する。
3.世の風潮などに心を痛めて憤る。慨嘆(がいたん)する。
4.心から切に願う。願う。強く望む。躍起(やっき)になる。
2.満たされない思いにため息をつく。嘆息(たんそく)する。
3.世の風潮などに心を痛めて憤る。慨嘆(がいたん)する。
4.心から切に願う。願う。強く望む。躍起(やっき)になる。
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生まれ育ったところと違う国に住むのはどういう気持ちなんだろう。姉が結婚してからよく考える。その土地に物語の主人公として溶けていくのか、それとも心のどこかでいつか帰ろうと思っているのか。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
おかしな日本語の看板
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
パリはシャンペンみたいに魅力的で、小粋で、そしてこはく色の恋の町だ。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
クウェートはイラクとサウジアラビアにはさまれた、ペルシャ湾に面した小さい石油国である。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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