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いくつも鮒(ふな)が泳ぎ流れて来て、新茶のような青い水の中に尾鰭(おひれ)を閃めかしては、杭根(くね)の苔を食(は)んで、また流れ去って行く。
岡本 かの子 / 松葉牡丹「鮨」に収録 作品を確認(amazon)
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池・湖・沼・水たまり
魚(風景)
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単語の意味
食む(はむ)
鮒(ふな)
食む・・・食べる。かんで食べる。飲み込む。
鮒・・・コイ科フナ属、形は鯉(こい)に似た小形の淡水魚。鯉と違い口ひげはない。背中は薄黒く、腹は暗い白色。観賞魚の金魚も鮒(ふな)の変種。
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池・湖・沼・水たまりの表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
池の面は、底に何か歓楽境めいたものを秘めていて、その明りが洩れ出ているような妖しい美しさであった。
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
湖面は死のように憂鬱だ。
葛西 善蔵 / 湖畔手記 amazon
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魚(風景)の表現・描写・類語(水中の生き物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
月光に青白く光る刀のような長い魚
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 amazon
透明に近い躰(からだ)に糸くずほどの骨が透けて見える小さな魚
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
鯛は太股に跨られたまま薔薇色の女のように観念し
横光 利一 / 花園の思想 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
岸へ押し寄せ押し寄せする潮が全世界をめぐる生命の脈搏のように、間をおいては響き砕けていた。
島崎 藤村 / 夜明け前 (第1部 上) amazon
船は、断末魔の鯨が、荒狂う波濤 の間に身体をのたうっている、そのままだった。
小林多喜二 / 蟹工船
無数の白い波は女の子たちが着ているワンピースの白いレースの襟を思わせた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
「水中の生き物」カテゴリからランダム5
待ち針みたいに小さな魚が群れになって泳いでいる
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
まるで大きなオパールを嵌 めこんだような(蝶貝)
宮本百合子 / 伸子
藻や塵芥の下を潜って影のような魚がヒラヒラ動いている。
林 芙美子 / 風琴と魚の町 amazon
荒海に逆巻く波濤の怒号のような蛙の鳴き声
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
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