一めん波が菱立 って来た
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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波
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前後の文章を含んだ引用
......くらか滑 らかに答えた。 「いますぐよ。少しぐらい待ってよ」 だが、息づまるような今までの気持からいくらか余裕 をつけようとして、小初はもう一度放水路の方を見やった。一めん波が菱立 って来た放水路の水面を川上へ目を遡 らせて行くと、中川筋と荒川筋の堺 の堤 の両端を扼 している塔橋型 の大水門の辺に競走のような張りを見せて舟々は帆 を上げている。小初の声は勇ん......
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波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大小の鯨のような岩が波をかき回す
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
波が砕け散って、波頭が白い城壁のよう
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
泡立つ激浪が、じゃま物へでも食ってかかるように舷側へぶつかってくる
山手 樹一郎 / 海の恋 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
横ともなく縦ともなく川波が随意に泡だつ
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
池が銀を焼き溶かして湛えるように光る
川端 康成 / 掌の小説 amazon
背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎 が、「女」という字みたいな形で飛んでいました。
太宰治 / 人間失格
磯波のようにまくれ返った頂上を並べた低い丘
大岡 昇平 / 野火 amazon
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