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岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:22% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
蛍光灯・屋内のあかり
間接照明
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前後の文章を含んだ引用
......こういう気持に牽 かれて、モナミへ入り、テーブルに倚りかかって、うつらうつらむす子と行った巴里のキャフェを想い耽 る。 モンパルナスのキャフェ・ド・ラ・クーポールの天井 や壁から折り返して来るモダンなシャンデリヤの白い光線は、仄 かにもまた強烈だった。立て籠 めた莨 の煙は上から照り澱 められ、ちょうど人の立って歩けるぐらいの高さで、大広間の空気を上下の層に分っている。 上層は昼のように明るく、床に近い下層の一面の灰紫色の黄昏 のような圏内は、五人或は八人ずつの食卓を仕切る胸ほどの低い靠 れ框 で区切られている。凡 ゆる人間の姿態と、あらゆる色彩の閃きと、また凡ゆる国籍の違った言葉の抑揚とが、框の区切りの中......
単語の意味
光線(こうせん)
澱(おり)
黄昏(たそがれ)
灰紫(はいむらさき)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
澱・・・液体の底に沈んだカス。
黄昏・・・1.夕暮れ。夕闇。日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。暗くなって顔の区別ができないので、「誰そ彼(たそかれ)」つまり「お前は誰か」と尋ねるのが由来。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
灰紫・・・灰色がかった、鮮やかでない紫色。
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指先には火の点いていない煙草がはさまれ、その先端は空中に幾つかの複雑な、そして意味のないもようを描きつづけている。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
一ぷく巨大な烟 の一団を吹き出した。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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いつも等しく明るい部屋の中
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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間接照明の 仄 暗い店内
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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古いお店によくある普通のトイレ
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
ガレージの扉をあけると、中は広々として、板のすきまからさしこんだ日の光が黒い土の上に何本かの平行線をくっきりと描きだしていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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煙草をのんでいる。はき出す煙が鼻先からすぐ急角度に折れて、ちぎれ飛んだ。
小林多喜二 / 蟹工船
網は今まで一枚の板のように堅く編まれて
石川達三 / 蒼氓(そうぼう) amazon
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