部屋の中には新築の建物特有の匂いがした。置かれている家具も電気製品もすべてまったくの新品らしく、使用された形跡は見当たらなかった。きつと箱から出して、ビニールの包装を解いたばかりなのだろう。それらの家具や電気製品は、マンションのモデルルームをしつらえるために、デザイナーによって一括して買い揃えられたもののように見えた。シンプルなデザインで、機能的で、生活の匂いが感じられない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
室内の雰囲気
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
ここに意味を表示
室内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
百姓家らしい古畳の二階《…略…》狐狸の棲家のようであった。
川端康成 / 雪国 amazon
部屋はさすがに葉子のものであるだけ、どことなく女性的な軟 らか味を持っていた。
有島武郎 / 或る女
このカテゴリを全部見る
「室内のようす」カテゴリからランダム5
まるで永遠に閉ざされたようにぴったりと閉まり
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
室内のようす の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ