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(青畳の上の雛妓)ときどきは、その美しさに四辺を忘れ、青畳ごと、雛妓とわたくしはいつの時世いずくの果とも知らず、たった二人きりで揺蕩 と漂い歩く気持をさせられていた。
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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見とれる・うっとり見入る
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前後の文章を含んだ引用
......を味い出したのではあるまいか。女は憂いを持つことによってのみ真のいろ気が出る。雛妓はいま将 に生娘の情に還 りつつあるのではあるまいか。わたくしは、と見こう見して、ときどきは、その美しさに四辺を忘れ、青畳ごと、雛妓とわたくしはいつの時世いずくの果とも知らず、たった二人きりで揺蕩 と漂い歩く気持をさせられていた。 雛妓ははじめ商売女の得意とも義務ともつかない、しらばくれた態度で姿かたちをわたくしの見検めるままに曝 していたが、夏のたそがれ前の斜陽が小学校の板壁に当って、そ......
単語の意味
揺蕩う・猶予う(たゆたう)
揺蕩う・猶予う・・・1.ゆらゆらと漂っている。止まらずにずっと揺れ動いている。
2.心があれこれと迷う。気持ちを決めかねる。
2.心があれこれと迷う。気持ちを決めかねる。
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