本当のイクラは生の鮭から取り出した筋子をばらしたもので、新鮮な鮭の卵は、薄黄色い透明な殻の中に、赤い卵核が透けて見える。

口に入れると溶けてしまうようで、この世の味と思えない

とろっとした味わい

水晶玉の中にルビーが輝いているようで、手で押すとぷつんと音がしてはじける

おかしなことに、ソ連に行って「イクラを下さい」といえばキャビアがでてきて、「キャビアを下さい」というとイクラがでてくる。この二つのことばは、どこかで入りまじって日本に伝わってきたらしい。

エビフライの甘さをはるかに超えたカニフライ

ウニは肝に匹敵するほどのカロリーがあり、洋食でいうとチーズみたいなもの。少し食べただけでも胃にドスンとくるので、風味を楽しみながらちびちび食べる。

イカの煮物は肉身がポクポクと締まり、煮汁に入れた肝のおかげで美麗な小豆色に染まる

イカのグキッとくる食感

大振りの身を口にすると、茹でる事で引き出された旨みが潮の香りとともに広がる