もういいよと肩をたたくなりタオルを投げ込んでやるなりしたくなる
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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諦める
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前後の文章を含んだ引用
...... 隆大はとても苦しんでいて、またその苦しみがすべてひとつ残らず、しわやゆがみになって顔に出ているので、その苦悶の表情を見ていると、私はつい自分のつらさを忘れて、もういいよと肩をたたくなりタオルを投げ込んでやるなりしたくなるのだった。「おれがアキヨを助けるのをどうしても許せないのなら、申し訳ないけれど、おれは樹理恵と別れる」 別れ話は死刑宣告と似ていて、私は簡潔な言葉でキュッとしば......
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べては失われてしまったものなのだと僕は考えるようにつとめた。すべては失われたものだし、失われつづけるべき筋あいのものなのだ。損われてしまったものをもとどおりにすることは誰にもできない。地球はそのために太陽のまわりを回転しつづけているのだ。 僕に必要なのは結局はリアリティーなのだと僕は思った。地球が太陽のまわりを回転し、月が地球のまわりを回転している、といったタイプのリアリティーだ。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
希望の後には宛(さなが)ら二番芽が吹くように諦めが吹くのである。
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
(諦めて思索や行為をやめる。心は)その滑らかさを失って凝固した。
梶井基次郎 / 冬の日
神秘的な運命の手によって導かれる行者のような気持ちでソロソロと前に進み出て
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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