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往来には砂ほこりが立つらしく風が吹き始めていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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風
ほこり・風塵・土けむり
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前後の文章を含んだ引用
......さいまし。そこにかためてあるのはわたしが持って行くんですし、ここにあるのは愛と貞にやるのですから別になすっておいてください」 といい捨てて、ずんずん部屋 を出た。往来には砂ほこりが立つらしく風が吹き始めていた。 二階に上がって見ると、父の書斎であった十六畳の隣の六畳に、愛子と貞世とが抱き合って眠っていた。葉子は自分の寝床を手早くたたみながら愛子を呼び起こした。愛子は驚......
単語の意味
往来(おうらい)
砂(すな)
往来・・・1.行き来(いきき)。行ったり来たりすること。
2.道路。通り。
2.道路。通り。
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
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