鶏の脂とダシと卵が、煮るでも茹でるでもなく、蒸して交じり合ったところを熱いうちにすすりこむおいしさ

キッシュとは、丸く型に焼き上げたパイ皿の上に、ベーコン、マッシュルーム、ほうれん草などをまぜた、玉子入り生クリームを流しこんで、天火で焼く。ちょっと茶わん蒸し的なパイである。

あつあつの茶碗蒸しを口に含んで、うっとりと目を閉じた。一口食べると背骨ごとぐにゃりとろけるような恍惚感。

スルスルと口当たりがよく、しかも卵臭くなくていい

トリや車エビや、みつば、ぎんなんなどのたねが、あまりごろごろ入りすぎているのは、かえって茶わんむし本来の味を損う

キッシュとは、丸く型に焼き上げたパイ皿の上に、ベーコン、マッシュルーム、ほうれん草などをまぜた、玉子入り生クリームを流しこんで、天火で焼く。ちょっと茶わん蒸し的なパイである。

（温泉卵）温泉特有のほのかな香りに包まれたゼリー状の白身とクリーム状の黄身は、滋養効果満点のまろやかな味

オムレツは強い火でつくらなくてはいけない。熱したバタにそそがれた卵は、強い火で底のほうからどんどん焼けてくる。それをフォークで手ばやく中央にむけて、前後左右にまぜ、やわらかい卵のヒダを作り、なま卵の色がなくなって全体がうすい黄色の半熟になったところで、片面をくるりとかえして、火を消し、余熱でもう一度ひっくりかえして反面を焼いて形をととのえたら出来上る。

社長は、「オムレツは中が柔らかくふっくらと、表面はこげめのつかぬクリーム色にまとめることが最高」といわれた

スクランブルドエッグには、生クリームを少し入れるとこくが出る。

オムレツがうまくできるようになればコックも一人前だ、といわれるけれど、オムレツはコツさえ覚えれば決してむつかしいものではないと私はおもう。

いいスープは、しみじみと味わっているうちに、出来のいいワインように、いろいろな味が次から次へと少しずつ染み出してくる。原材料の味、スパイスによって引き立てられる味、煮ている間に出てきた味、スープとなって完成してから出てきた味、とさまざまである。つまり、スープは決してソロではなく、シンフォニーなのだ。そのポリフォニックな味こそ、スープの魅力だといえよう。

衣がサクッとしていて、ホクホクのジャガイモと絶妙な割合で入れられた肉とのバランスで最高の甘みが生まれている

ジューシーで肉旨みたっぷりのハンバーグ

グラタンはオーブンの天板で直接焼いて取り分けても、個々のグラタン皿で焼いてもおいしい

素材の持ち味が生かされたシンプルな味付け