衣擦れの音が、ドキッとするほど大きく響いた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
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前後の文章を含んだ引用
......ぶせて眠っていたのだ。引き戸の向こうから、布団で眠っている司と先輩の気配がする。部屋は異様に静かだ。虫の音も車の音もしない。風も吹いていない。 俺は体を起こす。衣擦れの音が、ドキッとするほど大きく響いた。窓の外は、かすかに白みはじめている。 俺は手首の組紐を見る。さっきの少女の声、その残響が、まだうっすらと鼓膜に残っている。 ──お前は、誰だ。 名も知らぬ少女に......
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
診察室に入ると耳の奥がじんと震えるみたいに静かで、カルテをめくる音とか、ピンセットで清浄綿をつまむ音とか、ケースから注射器を取り出す音とか、そんなささやかな音しか聞こえないわ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
茶の間はみじんこが沈むようにぴったりと静まる。
幸田 文 / 流れる amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
言葉が耳に、一本一本鋭く杭を打ち込むのに似て聞こえる
有吉 佐和子 / 華岡青洲の妻 amazon
大きな音によろけるくらいに圧され
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
枕元で雷が落ちたくらいの爆音
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
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