その声もまるでちぎるやうに風が持って行ってしまひました。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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強風・暴風
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......立って云ひました。 風がもうまるできちがひのやうに吹いて来ました。いきもつけず二人はどんどん雪をかぶりました。 「わがなぃ。わがなぃ。」楢夫が泣いて云ひました。その声もまるでちぎるやうに風が持って行ってしまひました。一郎は毛布をひろげてマントのまゝ楢夫 を抱きしめました。 一郎はこのときはもうほんたうに二人とも雪と風で死んでしまふのだと考えてしまひました。いろいろなことがま......
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粉雪を吹きつける風が、膚を截(き)るよう
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
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風が強くて、会話をぼろぼろになった旗のように吹きちぎる
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
リボンが、冷たい潮風に千切れそうに靡いている。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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