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もう捜すところがないのではという程、くまなく捜す

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単語の意味

隈無く（くまなく）

隈無く・・・１．余すところなく。すみからすみまで。
２．陰りや曇ったところがないさま。

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ごそごそと何かを漁り始めた。それはまるで野生の虎が餌を漁っているよう

金沢優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録　amazon

（探し物がようやく見つかったときの「あっ」）「あっ」　ルートが短い声を漏らしたのはその時だった。入り組んだ文章問題を解決へ導く公式を思いついたような、手掛かりの見えない図形問題を一気に打開する補助線を見つけたような、大人びた声だった。

小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録　amazon

冬の夜空のオリオン座くらい見つけやすい。

赤ん坊の寝息のようにしのびやかな気配で、本箱の一番目立たない場所に紛れ込んでいたその本

小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

（車を走らせ目的の店を探す）ハンドルを握り、妻は助手席に座って、道路の両側に肉食鳥のような鋭い視線を走らせていた。

村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ厳しい目つき・鋭い眼差し探す・見つける車が走る

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せっせと豚のように食っている

林芙美子 / 新版　放浪記

蛙泳ぎで進む彼の頭が、規則正しく水面に出る。その周囲を不規則な形の水の輪が取り囲む。

ぼくは待つという単一の神経繊維しか持たない原生動物のようになって、光も色もない空虚な期待に、ただ凝然と身を浮べつづけていた

安部公房 / 他人の顔　amazon関連カテ待つ希望を持つ・期待する・待望

段々陽のさしそめて来る港町をつっきって汽車は山波（さんば）の磯べづたいに走っている。私の思い出から、たんぽぽの綿毛のように色々なものが海の上に飛んで行った。海の上には別れたひとの大きな姿が虹（にじ）のように浮んでいた。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ出会いと別れ旅行・旅に出る

モリモリたべる。若いひとのたべ方はなんと気持のよいものだろうと感心して

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ食べる大食い・大食漢

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