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(海老料理の)店はひどく空いていたので、海老が髭を動かす音さえもが聞こえそうだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......。毎度のことだ。 彼女はほんの少し微笑んだ。そしてその四分の一センチほどの微笑みはもとに戻すのが面倒だからという理由だけでしばらくのあいだ口もとに留まっていた。店はひどく空いていたので、海老が髭を動かす音さえもが聞こえそうだった。「今の仕事は好き?」と彼女が訊ねた。「どうかな? 仕事に関してそんな風に考えたことは一度もないんだ。でも不満はないね」「私だって不満はないわ」と彼女はそう言って......
単語の意味
髭・鬚・髯(ひげ)
髭・鬚・髯・・・主に男性の、口・顎(あご)・頬(ほほ)のあたりに生える毛。顎ひげや頬ひげであることを強調する場合は、それぞれ「鬚」「髯」を使う。動物では、口のあたりに生える長い毛をいう。
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
外よりも、そこは一層に沈黙が深かった。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
氷の詰まった部屋のように冷ややかに静まり返る
高橋 三千綱 / 涙 amazon
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閑散・人気(ひとけ)がないの表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
なかはガランとして、さむざむした感じだった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
食堂はもう長い間使われていないらしく、あらゆるものがきれいに乾燥しきっていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
ざわざわざわっと林がゆれるようにざわめきが走る
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
楽器の音が奇妙にゆがんだり震えたりして、だんだん大きく膨れ上がっていく
三浦綾子 / 石の森 amazon
ねむたくなるような静けさの中で
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
何を考えているのかさっぱりわからない、マネキン人形のような人
曽野 綾子 / 遠来の客たち amazon
「密度・集団」カテゴリからランダム5
彼女達は薔薇の花壇の中を旋回すると、門の広場で一輪の花のように輪を造った。
横光 利一 / 花園の思想 amazon
洋介は四、五分 佇んでいたが、一郭は絵の中にあるように動かない。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
溶けたチョコレートみたいにしっくりと混じりあって、ひとつのイメージとして分離不可能になっていて
村上春樹 / 今は亡き王女のための「回転木馬のデッド・ヒート」に収録 amazon
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