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家のあるのは高台で、浸水の心配だけはなかったが、まわりがまだ武蔵野の面影を残す場所だったから、風が吹き始めるとさえぎるものもなくて、木をなぎ倒さんばかりの轟音が響き、それは恐ろしいことになるのだ。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:32% 作品を確認(amazon)
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嵐・台風・暴風雨
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......んな暴風雨で、窓はがたがた鳴るわ、木はひゅうひゅう唸るわ、なんとも心細い気持ちにさせられた。 ぼっちゃんがお休みになった後も、風雨はいよいよ増すばかりだった。 家のあるのは高台で、浸水の心配だけはなかったが、まわりがまだ武蔵野の面影を残す場所だったから、風が吹き始めるとさえぎるものもなくて、木をなぎ倒さんばかりの轟音が響き、それは恐ろしいことになるのだ。 どこかで木の枝が風に折られて飛び、ばちんと雨戸にぶつかる音がしたかと思うと、なにかバケツか植木鉢のようなものが、猛然と表を転がって何かにぶち当たる衝撃があった......
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遠くのほうの林はまるで海が荒れているように、ごとんごとんと鳴ったりざっと聞こえたりするのでした。
宮沢賢治 / 風の又三郎
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船は波の動揺のまにまに勝手放題に荒れ狂った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
周期の長い、横揺れの地震だ。ゆっくりとボートを一漕ぎ、二漕ぎするような横揺れは、井の頭公園で隆大とボートに乗ったときを思い出させた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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