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外灯が立っていて、裏山につづく庭の小径を照らしているのが見えた。それが奥野に、外に出てみる誘惑を起させた。
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
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街灯・外のあかり
室内からの外の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......出たり、たのしさを堪能した。 湯からあがって、縁の籐椅子にかけて、しばらくじっとしていた。快い湯のあたたまりと、倦怠があった。縁は雨戸でなく大きな硝子戸だった。外灯が立っていて、裏山につづく庭の小径を照らしているのが見えた。それが奥野に、外に出てみる誘惑を起させた。 硝子戸をあけ、下駄をはいて庭におりた。冷たい夜気が一度に身体を包んだ。奥野は、風邪をひくかな、と思い庭を歩くのはよすつもりだった。その時、彼の眼がふと、別の部......
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街の灯が、赤いインクでもこぼしたように、点々と滲んで見える
石坂洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
硝子に雨の雫を伝わらしている街燈の灯はまるで暗い人生の隅っこに泣きそべっている二人の影のように見えていた。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
路は暗くてただ一つ電柱についている燈がそのありかを示しているに過ぎなかった。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
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室内からの外の眺めの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
重竜は外の 暗闇 に顔を向けていたが、その表情はくっきりとガラス窓に映っていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
(闇の中で)フェレイラは黙ったまま、うずくまって動かなかった。フェレイラの体が亡霊のようにうかんでいる。その体はまるで紙のようにうすく子供のように小さくみえた。掌で握りしめることさえできそうだった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
紫色に暮れた砂の上に木部が舟を葦間 に漕 ぎ返して行く姿が影絵のように黒くながめられた。
有島武郎 / 或る女
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
街灯が等間隔に立っていて、ひとしなみにあたりを照らしている
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
風も凪いで、広庭の中は風景画のように森としていた。
林 芙美子 / 山中歌合「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
キッチンのライトをぱちんと跳ね返す銀のボウルは、半分に割られた知らない惑星のように見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
谷間のようにくらいへこんだ部屋
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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