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短かい秋の日はようやく暮れて、巻煙草の死骸 が算を乱す火鉢のなかを見れば火はとくの昔に消えている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:99% 作品を確認(青空文庫)
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時間の経過
灰皿
夕方
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前後の文章を含んだ引用
......です」 「そりゃ愉快だ。先生私は生れてから、こんな愉快な事はないです。だからもう一杯ビールを飲みます」と自分で買って来たビールを一人でぐいぐい飲んで真赤 になった。 短かい秋の日はようやく暮れて、巻煙草の死骸 が算を乱す火鉢のなかを見れば火はとくの昔に消えている。さすが呑気 の連中も少しく興が尽きたと見えて、「大分 遅くなった。もう帰ろうか」とまず独仙君が立ち上がる。つづいて「僕も帰る」と口々に玄関に出る。寄席 がはねたあとの......
単語の意味
暮れる(くれる)
秋の日(あきのひ)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
秋の日・・・秋の一日。また、秋の太陽。秋の日は、暮れやすくて、慌(あわただ)しい。
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昨夜の女がなんであるにせよ現実はスケジュール通りの時刻を刻んでいて、敏郎はその流れの中に身を委ねなければならなかった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
穏やかな川のようにゆったりと流れる時間。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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立原 正秋 / 去年の梅 (1979年) amazon
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空き缶の開口部から突き出た捻じ曲がった吸殻の束
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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夕暮の気配が部屋の窓や机の上の書物に影をつけ始める
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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おどろくべき迅さ
吉川英治 / 銀河まつり
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綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
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野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
少し秋めいた静かないい朝で、 苔 のついた日本風の庭に朝日が斜めに差していた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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