靄の隙 から市の汚水 処分場が見え出した。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
霧・かすみ・もや
ぼんやり見える
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......いた白い鳥の群が羽ばたいて立った。勇み立って列の中で抜手 を切る生徒があると貝原が大声で怒鳴 った。 「くたびれるから抜手を切っちゃいかん」 河口西側の蘆洲をかすめて靄の隙 から市の汚水 処分場が見え出した。 ここまで来ると潮はかなり引いていて、背の高い子供は、足を延ばすと、爪先 がちょいちょい底の砂に触れた。 小初は振り返って云った。 「さあ、ここからみんな抜き手よ」......
ここに意味を表示
霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
寺がある。朝からの霧が未だ晴れず、その大きな萱屋根が坐っている彼の眼の高さに鼠色に見えている。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
夜は暗く霧は重く、はてのない沼のよう
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
乳色の靄が風に次第に追い払われると、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
ぼんやり見えるの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
光のなかにあるようにかすんでいる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「雨・霧」カテゴリからランダム5
(空港の風景)十一月の冷ややかな雨が大地を黒く染め、雨合羽を着た整備工たちや、のっぺりとした空港のビルの上に立った旗や、BMWの広告板やそんな何もかもをフランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
雨の筋が、強い風に煽られて、千切れたり、弓の弦のようにしなったりするのが、ハッキリと肉眼に見えた。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
谷間から煙のように流れて来た夜霧
横光利一 / 日輪
「見る」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
雨・霧 の表現の一覧
見る の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ