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町の灯は遠く、男女の組はただ黒い影だけ
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:76% 作品を確認(amazon)
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街灯・外のあかり
光に照らされた顔や姿
シルエット・影絵
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前後の文章を含んだ引用
......の海岸にまいりました。時間もちょうど夜をえらびました。あのときと違い、今はここちよい涼風が吹いています。それに誘われてか、アベックの影が幾組か散歩していました。町の灯は遠く、男女の組はただ黒い影だけでございます。若い人にとっては、いたって好都合な場所です。いや、これは年齢がいもない言い方をしましたが、言いたいのは、佐山とお時、安田とその婦人の二組も、一月二......
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街灯・外のあかりの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
硝子に雨の雫を伝わらしている街燈の灯はまるで暗い人生の隅っこに泣きそべっている二人の影のように見えていた。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
夜霞に光を奪われた明かりが、シミのようにぽつんぽつんと闇の中に浮いている
内田百閒 / 烏「冥途」に収録 amazon
日の光がとっぷりと隠れてしまって、往来の灯 ばかりが足もとのたよりとなるころ
有島武郎 / 或る女
オレンジ色の常夜灯と、家々の軒先からこぼれるわずかな光があるだけで、道はほとんど真っ暗だ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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光に照らされた顔や姿の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
食卓のシャンデリアが、幾分、皮肉めかして、その皺一本ない額や高く澄んだ鼻梁、やわらかく光を押し潰す下瞼といった、彼女の麗質の細部に光を灯していた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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シルエット・影絵の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
暗闇の牛みたいに、のっそり、人影が動いた。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
黒い獣じみた影
吉川英治 / 野槌の百
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「光と影」カテゴリからランダム5
高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
定罰のような闇
梶井基次郎 / 冬の蠅
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
昇降機は軋んだ音をたててゆっくりと暗い地下室に降りていった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
万里の城のように、うねうねとコンクリートの壁をめぐらしたドックの建物を山の上から見降ろして
林芙美子 / 新版 放浪記
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
急に電灯を背にしたので右頰のみが生き生きと輝いて深味のある顔になった女主人
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
遠く影絵のように二人の姿が眺められた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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