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響野が立ち上がり、喫茶店内を歩きはじめる。考えごとをする場合に、特に結論が目前まで迫った時に、行ったり来たりを繰り返すのは響野の昔からの癖だった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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考える・頭を回転させる
仕草・癖
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前後の文章を含んだ引用
......ちはそこで、しばらく喋るのを止めた。それぞれが自分たちの中で様々なことを考えていた。その無言の思案に囲まれるテーブルは、肩身が狭そうでもあった。 しばらくすると響野が立ち上がり、喫茶店内を歩きはじめる。考えごとをする場合に、特に結論が目前まで迫った時に、行ったり来たりを繰り返すのは響野の昔からの癖だった。授業中の教室で突然、そわそわと歩き出す響野のことを思い出す。そうすると教師は、またろくでもないことをつべこべ言い出すのだろうな、とどぎまぎしはじめたものだ。 響......
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池本は再び唸り始めた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ちょっとした仕草・癖の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
波が寄せてくるような工合に胸をうねらせる
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
直子は話しながら無意識に指先ですすきの穂をほぐし、風にちらせていた。全部ほぐしてしまうと、彼女はそれをひもみたいにぐるぐると指に巻きつけた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
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それは嵐のような拍手を惹 き起した。
小林多喜二 / 蟹工船
悪夢の襲われた人間のように、したくもない人殺しを無理に勧める
芥川 竜之介 / 袈裟と盛遠 amazon
(被写体がカメラのレンズを見つめる)レンズからファインダーを遡って牛河を観察している。水が屈曲した配水管を逆流していくように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
望みというものは、意固地 になって詰め寄りさえしなければ、現実はいつか応じて来るものだ。
岡本かの子 / 河明り
頭に鈍重な犀(さい)の大脳でも詰まっているようで、思考の筋道がぼんやりしている
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
悲しい祈りは、悲しい詩のように暗く湿った和室に響いた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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