薄氷を踏んだような寒さが、背ぼねを突きぬけて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:53% 作品を確認(青空文庫)
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恐怖を背中で感じる
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前後の文章を含んだ引用
......に聞える。 「……あ。朝が来る」 雲霧は、よろりと、立った。 そして、力なく、土蔵の口へ歩きかけると、脆 い足の乱れが、何か柔らかいものに蹴つまずいた。――はっと、薄氷を踏んだような寒さが、背ぼねを突きぬけて行った刹那 に、足の先から、息をふっ返した幼い一つの生命 が突然、火のついたように泣き出したのであった。 それから、間もなく―― 田所町のけいず買い......
単語の意味
背(せ)
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何か脊筋 の寒くなるような凄 じい気配に襲われました。
太宰治 / 人間失格
薄氷を踏んだような寒さが、背ぼねを突きぬけて
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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熱情は、その瞬間に灰をかぶったように暗澹となり
佐多 稲子 / くれない amazon
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