小さい耳の斜め後ろ高い部分でくくられた髪は、巻子に最近は触らせないらしく、自分でくくってるせいかまとめきれずに所々飛び出てはいた
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:65% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
髪型
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ってるその縁がとてもくっきりしていて、それは普段わたしが細かい皺のうえを震わせながらアイラインを何度も何度も注意しながら引いて作る輪郭とは次元の違うものやった。小さい耳の斜め後ろ高い部分でくくられた髪は、巻子に最近は触らせないらしく、自分でくくってるせいかまとめきれずに所々飛び出てはいたけれど、頭の形、こめかみの白さ、鼻の反りかた。そのひとつひとつを追うと、そこにあるすべてが何らかの完璧、そのものであるように思えた。そして、緑子は、自分の今の完......
ここに意味を表示
髪型の表現・描写・類語(髪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女の二つくくりにした髪の片房を握ると、髪束は綿を詰めしぶったぬいぐるみのように、力なくやわらかく手のなかに横たわった。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
細いゴムでくくられた小さく尖った雀の尾っぽみたいな毛束
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
このカテゴリを全部見る
「髪」カテゴリからランダム5
(天然パーマ)雨が降りかかった時にくるりと丸く縮んで行く髪の毛
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
髪が黒色の芒(すすき)のように波うつ
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
左手の小指を器用に折り曲げて、左の鬢 のほつれ毛を美しくかき上げるあの嬌態 をして見せる
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
髪 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ