尾のない狐 に似た犬
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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犬
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前後の文章を含んだ引用
......ある。 犬は、新しい餌食を見ると、一瞬のいとまもなく、あらしに吹かれて飛ぶ稲穂のように、八方から次郎へ飛びかかった。たくましい黒犬が、太刀 の上をおどり越えると、尾のない狐 に似た犬が、後ろから来て、肩をかすめる。血にぬれた口ひげが、ひやりと頬 にさわったかと思うと、砂だらけな足の毛が、斜めに眉 の間をなでた。切ろうにも突こうにも、どれと相手を......
単語の意味
犬・狗(いぬ)
狐(きつね)
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
狐・・・1.イヌ科の哺乳動物。全形は日本犬に似ていて、やや細長い獣。口が突き出ており、顔は面長で尖る。尾は太く長い。毛はいわゆる狐色で、飼育品種には銀・黒などもある。日本では人をだますとされ、ずるいものの象徴にされてきたが、稲荷神の使いでもある。霊力をもつ動物として説話や俗信が多い。
2.(狐は人をだますとされてきたことから)巧みに人をだます人。悪賢い人。
3.油揚げを使った料理にいう。きつねうどんなど。
4.きつね色の略。薄いこげ茶色。
2.(狐は人をだますとされてきたことから)巧みに人をだます人。悪賢い人。
3.油揚げを使った料理にいう。きつねうどんなど。
4.きつね色の略。薄いこげ茶色。
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素敵だなあ、あれは。まるで鹿みたいな感じだなあ
谷崎潤一郎 / 蓼喰う虫 amazon
ドイツ・シェパードも玄関の戸の前にうずくまるように眠っている。《…略…》何かの夢を見ているらしく、芝生の上に身を伏せたまま、無意識の奥から微かな声を絞り出した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
狐のような目をした犬
林芙美子 / 新版 放浪記
犬が前足を立てたまま、青銅で作った置物のようにじっと座っている
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
たしかにかおがやつれましたよ。夕ヌキのようだったのが、キツネににてきたじゃありませんか。
小出 正吾 / 名犬コロのものがたり (幼年文学名作選 amazon
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犬が、太った女が横坐りになったような格好で陽を浴びている
三浦 哲郎 / 素顔 amazon
年老いた犬で、吠え方に敵意はなく、首のまわりを撫でてやるとすぐにおとなしくなった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
皮はぎが、「キュウキュウ」と、靴が鳴るときのような声を立てて鳴く
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
厚かましいが憎めない。ずるそうだが目の放せない 愛嬌 があった。 ひとりでに体がはしゃいでしまい、生きて動いていることが面白くて嬉しくてたまらないというところは、厚子と同じだ。
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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