TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 雑念・思いが頭に浮かぶ
先の企みが、断片的に出てきたが、それは今の場合、浮游物のようなものだった。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
雑念・思いが頭に浮かぶ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を動かしている。俺は薄べりに背中をつけたまま、することがない。門倉は明日の朝、九州に行くだろう。あいつのことだから、あの贋作家を必ず見つけてくるだろう。それから先の企みが、断片的に出てきたが、それは今の場合、浮游物のようなものだった。俺はわざとそれを押しやり、いつもの適応した無為の状態に落ちつけた。 無為といっても、何もすることなしでは居られない。古雑誌でもないかと首を捻じると、小さな仏壇を......
ここに意味を表示
雑念・思いが頭に浮かぶの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
もう一度、首都圏に戻るか。それともむしろ、博多にでも出て、新しい仕事を探すか。──そんな考えが、時折、不意に脳裡を 過っては、手を伸ばして触れてみるのも 億劫 で、そのまま消えるに任せていた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
野分の風に舞い散る落ち葉のように、きれぎれで統一のない雑多な思いが頭を狂い舞う
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
このカテゴリを全部見る
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
(テレビ鑑賞に)食事と晩酌の時間を最低限当てる。まるで画面から味でもするみたいに吸いついて飽きもせず眺めている。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
(姉が自殺して)放心状態で。何が何やらわけがわからなくて。体の中の何かが死んでしまったみたいに。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
心頭には老母と妻とのことが浮かんだ。
森鴎外 / 阿部一族
同じカテゴリの表現一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ