八畳の座敷に余るような鏽 を帯びた太い声
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:19% 作品を確認(青空文庫)
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太い声
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前後の文章を含んだ引用
......がら。 部屋 にはいって二人が座についてから、私は始めてほんとうにその男を見た。男はぶきっちょうに、それでも四角に下座にすわって、丁寧に頭を下げた。 「しばらく」 八畳の座敷に余るような鏽 を帯びた太い声がした。 「あなたはどなたですか」 大きな男はちょっときまりが悪そうに汗でしとどになったまっかな額をなでた。 「木本 です」 「え、木本君」 これが君なのか。......
単語の意味
錆・銹・鏽(さび)
錆・銹・鏽・・・金属が空気に触れたり水に濡れたりして傷み、赤茶色や青白色に変色し脆(もろ)くなったもの。空気中や水中で金属が酸化し表面にできる、酸化物質や水酸化物質。
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