波が点々と泡立つ黒い海と突堤の影のむこうに、銀朱色に滾(たぎ)り、爛れるような富士が浮んでいる。
田久保 英夫 / 海図 作品を確認(amazon)
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富士山
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単語の意味
銀朱(ぎんしゅ)
朱色(しゅいろ)
銀朱・・・水銀を焼いて作った赤色の顔料。黄みの強い赤色。
朱色・・・橙(だいだい)色に近い赤色。朱肉の色に似た、少し黄色がかった赤色。
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富士山の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
富士山を見ろ 北斎 の描いたかつてのお前の姿の中に 若々しいお前の火花を見たけれど 今は老い朽ちた土まんじゅう
林芙美子 / 新版 放浪記
頭に火山礫の色を戴(いただ)い厳めしい姿で、富士が窓一面にかぶさって来る
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
富士が、したたるように青いのだ
太宰 治 / 富嶽百景 amazon
(富士山が)この東洋の多彩な列島の上に、自然の手によって釣りさげられた白玉と青玉の飾り天蓋のようにみえる。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
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朽ちかけた小さな祠のそばに、注連縄の巻かれた杉が二本そびえている。そのあいだからのびるのは、獣道かと見まごう小道だ。細い道は、山の奥へ奥へとつづいているようだった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
音と意識しないほど耳になじんだ街の騒音
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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