異性を誘うの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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絡み合っている体を解いて、全裸のまま身を起こし、ぐったりと横坐りになって自分を見おろしてきた際の、鈴子の体のくねらし方が、武内は好きだった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
城戸と妻の香織との間で知らぬ間に日常となってしまった会話の欠乏は、端から見れば、ありきたりな〝倦怠期〟の風景に過ぎなかった。それは、コップに注がれた一杯の水のように静かに澄んでいて、どちらかが、さっと一口で飲み干してしまえば、仕舞いになるようなもののはずだったが、あまり長く置きっぱなしにしていたせいで、そもそももう飲めないのではないかという感じがしていた。 そして、そのコップに、一欠片 の氷が落ちたのだった。──そう、毒でも何でもない、ただの氷で、それはほどなく融けてなくなったが、彼らの沈黙は、確かに以前より冷たくなり、幾分かは飛沫が跳ね、水の面は揺れて、その記憶はいつまでも残ることとなった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
僕はあの令嬢の前へ出ると、何となく一種の感に打たれて、当分のうちは詩を作っても歌を詠 んでも愉快に興が乗って出て来る。この集中にも恋の詩が多いのは全くああ云う異性の朋友 からインスピレーションを受けるからだろうと思う。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
こんな、必要以上に切実な気持ちになったことはない。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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